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お前が会いに行ってどうするんだinやまがた 〜手段の目的化?〜 [Traveling]

先日なので「ing」ではないですが、山形へ行って参りました。
去年に引き続き、キャラメルボックス グリーティングシアターを観に。
「通常公演をやらない場所へ、会いに行く劇団」というコンセプトで、勿論東京公演・大阪公演も含まれるのに、何故東京でも観ようと思えば観られるお前が山形へ会いに行ってるのかって話ですがもう知らん。
キャラメルボックスの公演を観る為に山形へ行ったのか、それとも山形へ行きたいが為にキャラメルボックスの公演を観に行く事にしたのか。
後者を世間では「手段の目的化」と言うのだ。

会場は去年と同じく、シベールアリーナ。
ここの雰囲気が良くてですね、去年は開場に間に合う程度の時間に行ったので、景色を楽しめず、今年はホテルのチェックイン手続きだけして荷物を預けて、速攻でバス停へ。

遅筆堂文庫という、井上ひさしさんの著書や所蔵されていた本が展示・読む事が出来る施設がありまして、あーもうここに泊まって一晩中本を読みたい!と思いましたよ。

そんな感想を書こうと、スペースの一角にある感想ノートを開いたら、今回のグリーティングシアター「嵐になるまで待って」の出演者である岡内さん、鍛治本さん、そしてゲストで、井上ひさしさんを敬愛する一色洋平さんの感想が書かれていて、その直後に書く勇気はなかった。そっ閉じ。

大きな窓からの雄大な景色に癒され、本当に私はせせこましい景色の中で生きているのだなと、どーんと広がる山々を見ながら考えました。

何故か最前列というとんでもない席だったのですが、新幹線に乗車して数分後、

「チケット忘れたぁぁ!」

と、とんでもない忘れ物に気付きました。
ライブ(観劇)三種の神器「チケット、財布、携帯」、これさえあれば他に忘れ物があってもどうにかなる♪と、玄関で思った私を殴りたい。最重要なチケット持ってねーじゃねーかよ、と。
しかし今回は運良く、チケット取り扱いは会場のみ、要するに、私の名前・住所・入金の有無が、席番に紐付けされたデータが会場にあるのです!
私は慌てて新幹線の中から会場に連絡を取り、チケットの再発行をしていただける事が確認できました。しかも席の変更もなし!(流石に席は諦めていた)
これがチケットぴあだのe+だので買ったら無効だし、劇団以外のプロモーターが噛んでいたら、かなり面倒な手続きを踏んでの入場になるところでした。
ライブ遠征を始めて12年目、初めてやらかしましたよ。

そんなこんなで辿り着いたぜ山形!だった訳です。

お芝居は、まだグリーティングシアター後半戦が残っていますのでネタバレに繋がりそうな感想は控えます。
初演は93年のアナザーフェイスだった「嵐になるまで待って」、私は再演の97年版から全部観ているのですが、多分何度も観ている人には、「マイベストユーリ」とか「マイベスト幸吉」とかがあると思うのですが、私にとっては、全部が「マイベストユーリ・幸吉・波多野・雪絵」なので、その4人の組み合わせが常にベストであり、前回より今回の方がいい(もしくはその逆)、というのがないのです。
初めて観た時の「ももこさんユーリ・今井さん幸吉・おっかーさん波多野・明樹さん雪絵」も、02年の「岡内さんユーリ・細見さん幸吉・おっかーさん波多野・忍足さん(ゲスト)雪絵」も08年の「あんりちゃんユーリ・土屋くん(*pnish*)幸吉・細見さん波多野・まーや雪絵」も、今回の「きりちゃんユーリ・一色さん(ゲスト)幸吉・かじもん波多野・岡内さん雪絵」も、どの組み合わせも最高なんです。

さて、この物語で大きな鍵を握っている波多野という人物。
ざっくりざっくり言うと、ユーリ(たち)と敵対する人物なのですが、一言で「悪役」とは言えないのです。
Twitterに書いた事を引用・改訂すると
「波多野は『愛の人』なんだけど、方向と思い入れが怖いぐらい一途過ぎる」
なのです。わかりやすいベタな悪役ではないのです、決して。
勿論、波多野に嫌悪感を感じる人はいると思います。
それでもなお、観た人から愛されるキャラクターなのではないかと思うのです。

私は以前より、
「おっかーさん波多野は炎、細見さん波多野は氷」
と2人の違いを表現してきたのですが、私の観劇歴では3人目の波多野である、かじもん波多野は、さて何だろうと今でも考えています。
冷たい泡。
棘。
薄い被膜に覆われた水。
ガラス。
いろいろ浮かぶのですが、炎と氷ほどしっくりくる表現がまだ見付かっていません。
見た感じは細見さん寄りなんですけれど(温度の感じ)、やっぱり違うんですよ、当たり前ですけれど。
かじもん個人の印象は、ほわほわにこにこの好青年で(弟だったらめっさ自慢しまくる(笑))、でもその見た目の中に熱さを内包している、というのが今の所のイメージです。
そこからほわほわにこにこを引っこ抜いたのが、波多野になった感じ…うーん、上手く言えぬ。
結論は、もしかしたら数年後に出るのかもしれません。

ちょっと切なかったのは、物語とは関係ないんですが、西川さんが言葉に詰まると客席から笑いが起きた所。
数年前に脳梗塞になった西川さんは、その名残で言葉に詰まる、上手く言葉が出ない事があるのです。
逆に言えば、稽古を控えていた舞台を降板して、入院・リハビリが必要な脳梗塞になったのに、舞台に立って「稀に言葉に詰まる程度」まで回復したのです。
いつものような「その事情を知ってる人が多い公演」ではないのだろうから仕方ないなと思うけれども。

シベールアリーナへの公共交通機関は、1番近くまで行くのは山交バス。
しかし終バスがべらぼうに早く(シベールアリーナ最寄りの表蔵王口から山形駅行きは最終が19:59だった)18:30開演で2時間のお芝居を観たら、まず帰りの足がなくなる。
車で行く事前提なのか、駐車場がとても広いです。
あと、山形市中心部や東京と違って、流しのタクシーがありません。
さぁどうする。

去年同様、最寄り駅の蔵王駅まで2キロ半、歩きました!約45分。(ポケモン捕まえながら)
いやー、いい運動になりました。
でもな私、「今夜、桃色クラブで。」を踊りながらとか、THE ALFEEやミッチーの歌を歌いながら歩くのはやめなね?国道沿いは住宅がなくて、車しか通ってないからと言ってもさ。
(楽しいのよこれがまた)

そして蔵王駅から1駅電車に乗り、ホテル近くのスーパーで、晩ごはんとお酒を買い込んでホテルに戻り、飲んで食べて寝ました。

自分の「現実」(それもできるなら目を背けておきたいもの)しかない東京を、たった1日離れただけですが、シベールアリーナ周辺の景色が、私のストレスを少しだけ溶かしてくれた気がします。
シベールアリーナ近くの直売所で、生まれて初めて葡萄を買いました。
今まで果物はもらうものだったのです。
(母の実家が福島県なので美味しい果物が送られてくるのと、葡萄は好きなんだけどめんどくさがってあまり食べなかった)

葡萄と、パウチの芋煮と、おしどりのミルクケーキを買って、東京へ帰ってきました。

いつかは行きたい、重機が出てくる芋煮会。

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